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和の色彩

和の色彩 2

茶色系

唐茶色(からちゃいろ)
浅く赤みのかかった、くすんだ茶色。江戸時代も初期、中国では明から清に王朝が移行する時代でした。この頃、中国渡来品または、中国風の物には「唐」の文字を付ける傾向がありました。唐からの渡来品というと、「新しい」、「美しい」と言う意味あいも含まれており、唐茶色は当時の旬の色だったことが推測されます。当時の粋な流行色名には、掛け言葉、洒落、語呂合わせ、当て字、読み替えなど、言葉遊びが多く、一般庶民の風俗、ユーモアなどが感じられます。蘇芳に茶の茎や葉の煎汁で染めて色をだしたと思われます。

煤竹色(すすたけいろ)
煤けた竹の色に似た、やや黄色味がかった暗い茶色を言います。天井や屋根裏など煤払いをするのに、先に枝葉のついた竹を用いました。
この煤竹に似た色を煤竹色と呼びます。庶民の暮らしから出た名前で、江戸時代前期に流行しました。煤竹色より明るい色を「銀煤竹」、緑がかったものを「柳煤竹」、藤色がかった煤竹色を藤煤竹(ふじすすたけ)、と呼びました。着物の裏地としても良く使われた色です。

朽葉色(くちばいろ)
朽ちた落ち葉の色に似た褐色の、黄橙色に近い色。しかし「朽葉四十八色」と言われるほど色数も豊かで古代より親しまれていた色名であると思われます。平安朝の「もののあわれ」の美意識の中核をなす色名のようです。朽葉色系の名前としては、他に「赤朽葉色」、「黄朽葉色」、「青朽葉色」等があります。
似た色名に「枯色」(黄褐色)という言葉がありますが、それとはまた違って、秋特有の哀愁漂う色名です。

金茶(きんちゃ)
レモンティーのラペルに使われるような浅く黄色味がかった茶色で、黄金のような黄褐色を言います。派手な色ではありませんが、絹の光沢が合わさると、華やかで明るい印象の色になります。日本の織を代表する黄八丈刈安の灰汁媒染、沖縄の首里絣にこの色が品良く効果的に使われています。また帯の色としても良く使われ、中でも金糸使いのように見せかけ、金茶色を織り込んで重厚感を持たせた帯をみかけます。金糸、箔使いの帯よりも、やや落ちいた渋めではありますが、コーディネートしやすくお着物全体を、華やかに見せてくれるようです。

蒲色(かばいろ)
水草の蒲の穂に似た褐色味の橙色を言う。「樺色」とも書く。

弁柄色(べんがらいろ)
顔料の「紅柄」の色に因んだ、濃い赤みの褐色。顔料の土中の鉄分が酸化して赤くなった部分から作られた色。古代は朱と混用されました。洞窟壁画や町家の格子などによく見られ、特に江戸時代には天然の弁柄色の赤土を壁に塗り込んだ建物が盛んに作られるようになりました。ベンガラとはインド東部のベンガルに由来する当て字で、戦国時代末〜江戸時代にかけてこの呼び名が入ってきました。江戸時代になると国産の弁柄が作り出せるようになり、鉄丹呼ばれました。弁柄は「紅殻」とも書きます。

憲法染(けんぽうぞめ)
剣豪吉岡憲法の創案した黒茶色。江戸時代初期の兵法師範吉岡憲法が明人の法を伝えたとされる黒茶染を言います。この一門は宮本武蔵に敗れることとなりますが、江戸時代は染めの匠として、京都西洞院四条に工房がありました。個人名を立てたブランド色としては日本では初の発想かもしれません。「吉岡染」とも呼ばれ、江戸時代を通じて小紋の地色などに用いられるなど広く知れ渡っていたようです。楊梅の鉄発色。今はもはや使われない色名ですが、こんにちでも言葉に強いインパクトが感じられ、当時一世風靡した時代の感性の良さがうかがわれます。

檜皮色(ひはだいろ)
檜の皮の色のような赤褐色を言う。

芝色(しばいろ)
奈良時代の文献に見られる古い染料で、栗、檪、樫などの材木に含まれるタンニン酸で染めた茶色をさしている。

阿仙色(あせんいろ)
インド亜熱帯に生息する豆科の植物。タンニン酸が主成分で濃い茶色が得られる。奈良時代から輸入、染料と生薬に。

緑色系

媚茶(こびちゃ)
濃い黄味の褐色を言い、昆布の色に似ていることから、「昆布茶」と呼ばれ、それから転じた名前だと思われます。現代ではあきらかに緑ではないかと思われる色も江戸時代には無理矢理でも茶色と呼ばせていました。それは、茶色と鼠色などの渋めの中間色が江戸時代には最も粋な色としてもてはやされ、「四十八茶百鼠」という言葉があるほどでした。

千歳緑(せんさいみどり)
仙斎という人が考案した染色なのでという説と、・・古木の松の濃く暗い緑を言う。千歳は長寿を願うという縁起かつぎの言葉。
江戸時代には年配者向けの色だったようです。

若竹色(わかたけいろ)
若い竹の幹ような、明るく青みをおびた緑。初夏、その年に生えた新しい竹の皮が剥がれて、美しい緑色を見せた色をいいます。藍と刈安で若竹の色を表現しました。
他に青竹、老竹といった表現があり、青竹色は若竹に淡い青を上掛けしたような色、老竹色は青竹をくすませた色です。竹の成長過程でいうと、若竹、青竹、老竹という順番。
特に青竹は「青」とも「緑」ともとれる色合いですが、分類わけするならば「緑」に属する色だと思われます。竹色系の呼び名はさほど古いものではなく、江戸の終わりから明治、大正と科学染料が日本に入ろうとしていた時代に生まれた言葉です。

青丹(あおに)
青とつきますが、実際は、緑系の色で「暗く鈍い黄緑色」、松葉色を濃くしたような色合いです。もともと顔料や化粧料の黛に用いた青土のような、岩緑青のことを言いましたが、後に濃い青を染めた上から黄色を重ね染めして色をだしました。丹は土、つまり青丹は岩緑青をさします。襲(かさね)の式目にも、青丹という式目があります。

海松色(みるいろ)
暗い黄緑色を言います。浅海の岩に付いている緑色の藻の一種、「海松」の色。昔から海藻としては「むるめ」「みるな」の名で親しまれていましたが、この色名が広く定着したのは、江戸時代にはいってからのことです。主に高齢者向けの色でした。

黄褐色系

遠州茶(えんしゅうちゃ)
江戸時代前期の茶人で造園家として知られる小堀遠州が愛用した織物の地色で、鈍い赤みの橙色を言う。

江戸茶(えどちゃ)
江戸を冠して、新趣向の茶であることを強調した濃い赤褐色で、後には「当世茶」と呼ばれている。

栗皮茶(くりかわちゃ)
栗の実の皮にみられるような暗い赤褐色を言う。「栗皮色」、「栗色」とも言う。

雀茶(すずめちゃ)
雀の頭の色(「雀頭色」)のような赤黒い茶色を言う。

百塩茶(ももしおちゃ)
回数を多く染浸す意味で、何回も染重ねた濃い紫褐色を言う。「羊羹色」とも言う。/p>

煎茶色(せんちゃいろ)
煎じ茶の煎汁で染められる煎じ茶の色のような黄褐色を言う。「煎じ茶染」とも言う。

砺茶(とのちゃ)
砺とは、金物の砥ぎはじめに用いる「はやと」とよばれる砥石のことで、「砺茶」はその色に因んだ茶褐色を言う。

鶸色(ひわいろ)
緑がかった黄色。秋に良く見られる鶸どりの羽色の冴えた色です。鎌倉時代の狩衣の色に鶸色があるとの記述があるようですが、平安の頃までは動物を色名にすることはほとんどなく、この色名は、中世以降に出来たものと思われます。やや薄い緑色に藍をうすくかて、染めていたようです。

利休茶(りきゅうちゃ)
抹茶と焙じ茶をたして2で割ったような色で、黄味の鈍いオリーブ色を言います。ディープ・グレイッシュ・オリーブ。色名の頭に利休と言う名前が付くと緑味ある錆びた色合いであるとイメージが出来ます。江戸時代には特に好まれた茶系の色。本来利休色とは黒味をおびた薄い緑色で洋名では、グレイッシュ・オリーブに似た色を指します。侘び茶の湯の大成者、千利休のたてる抹茶の色から連想されて出来た色名です。茶道の世界でさす色と一般社会でいわれる色名とでは若干その色彩が異なるようです。一見地味に見えるこの色合いも着物の地色とすると控えめながら上品な色合いとなります。

青朽葉(あおくちば)
「朽葉色」の系統で、「赤朽葉」、「黄朽葉」に対し緑味の「朽葉色」を言う。藍と刈安色を掛け合わせて染めた。

櫨染色(はじぞめいろ)
山櫨の黄色い心材の煎と灰汁で染めた深い暖味の黄色を言う。

黄橡色(きつるばみいろ)
あっさりとした黄褐色。楢、檪、樫などの実(どんぐり)や雑木の皮などで染めた茶色を、一般に橡色(つるばみいろ)といいます。大きく分けて黄橡色、黒橡色に分かれ、黄橡色は灰汁媒染によってそめた黄色味の強い茶色です。黒橡色が身分の低い使用人の服色だったのに対し、平安時代には紅に次ぐ高位の色とされていました。

青色系

山葵色(わさびいろ)
清流にしか育たない山葵、その根に因んだ色名を言いますが、その刺激の強い味と舌触りの爽やかさに似合わず、実際の山葵色は、より青みのあるマイルドな色です。
高麗青磁にも似た色で、落ち着いた黄味をおびた薄緑色。高麗青磁は中国青磁よりも濃く黄緑がかった沈んだ色。しかし素朴な中にも深みと気品があり、目に馴染む温かみのある色合いです。

青磁色(せいじいろ)
磁器の青磁の肌色のような、浅い緑味の水色を言う。しかし実際の「色」は青磁器の色よりも濁りのない青白い色です。唐の時代、中国で作られた青磁の器は天子に献上され、臣下の使用が禁じられたので、「秘色(ひそく)」とも呼ばれていました。「青磁色」のさびて、灰味を含んだ色を錆青磁(さびせいじ)と呼びます。青磁色の洋名はセラドン。

緑青(ろくしょう)
孔雀石の緑の部分。「苔色」をやや深くくすませたような緑で、古くから陶器、装飾品に着色されてきました。孔雀石は緑の顔料を作るための代表的鉱物です。
天然の緑青は古代中国、エジプト、ギリシャなどで使用された最古の緑色顔料。孔雀石の粉末に水を加えて強く研ぎ、上層に浮き上がる細かい粒子を白緑(びゃくろく)、中層にたまる粒子を中緑、下層にたまるものを緑青と言います。白緑は白っぽい粒子が細かく滑らかな緑青。

白群青(びゃくぐんじょう)
トルコ石、ターコイズブルーの不透明な青。日本画では海を表すのに群青色が使われます。白群青は群青色を淡く薄めたような色。空色よりもやや濃い色をさします。独自の気品を放つこの色は、装飾品、特にアクセサリーにもアクセントとして良く使われ、としても人気があります。トルコ石は12月の誕生石ですが、色のイメージとしては夏。原産地は主にイラン、ニューメキシコ、イスラム、モスクのタイル壁画、アメリカの先住民族の手作り民芸品に特徴的に使われています。ちなみにターコイズグリーンとはトルコ石にやや黄味のある緑を足したような色合い。初夏の若竹色を濃くしたような近い色合いです。

青鈍(あおにび)
「鈍色」に藍を淡く重ねた、青みの暗い灰色を言います。主に藻の色として用いられていたようです。平安時代の頃は鈍色に青花(露草)を重ねて色を出していたようで、近世の青鈍よりもやや軽い色だったと思われます。

鉄御納戸(てつおなんど)
鉄は暗い緑味の青色。納戸は暗い青色をさすから、暗い緑味の青を言う。

紺青色(こんじょういろ)
岩絵具の紺青の色のような、冴えた紫味の青色を言う。

紅碧(べにみどり)
かすかに紅味を含んだ空色を言う。「紅掛空色」とも呼ばれる。

紺桔梗(こんききょう)
「桔梗色」を紺がからせた、濃い青紫色を言う。

紺色系

鉄紺色(てつこんいろ)
濃い藍染の青みがかった紺色。焼いた鉄の肌のような色というところからきた色名。

茄子紺色(なすこんいろ)
茄子の皮のような紫ものある紺色。紺色より紫に寄ったくらいの深い青紫です。ナスは日本で栽培される代表的な夏野菜ですが、7〜8世紀にかけて日本に伝えられたものと考えられます。「紫紺色」とほぼ同色です。英名でも同色を[egg plant:なす]と呼ぶようです。

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